SOMPO Digital Lab 開発チームブログ

安心・安全・健康に資する開発情報を発信します

SOMPOグループでAWS Gamedayを開催しました

SOMPO Digital Lab ソフトウェアアーキテクトの木村です。

2025年1月にSOMPOグループ内にて、AWSと協力のもと「AWS × SOMPO GameDay 」と題して、AWS GameDay を開催しました。

グループ14社から24チーム、総勢103名の参加となり、大変盛り上がりましたので、 今回はその開催レポートをお届けします。

1. AWS GameDayとは

会場入り口の立て看板

AWS GameDayは、競技感覚でAWSを使ったサービスの運用を行うイベントです。参加者はチームを組み、AWSのさまざまな技術を活用しながら、リアルなシステム運用の課題に挑戦します。

普通のワークショップとは違い、決められた正解がないのが特徴です。 現実のシステム運用でも、ある課題に対する解決策は1つでないことが多いかと思います。 自分たちで自ら考え、試行錯誤しながら問題を解決していくことで、クラウドの技術を実践的に学べるようになっています。 普段の業務では得られない視点やスキルも身につくので良い刺激になります。

AWSに対する自分の技術力を見直しつつ、実際のシステム運用に必要な問題解決力を鍛えることができます。 より効率的な運用方法やベストプラクティスを学べるだけでなく、チームで協力して課題をクリアしていくことで、技術力だけでなく、コミュニケーションや連携力も身につきます。

業務にすぐに役立つ実践的な学びが多く、AWSに触れるきっかけを増やしたい人や、さらなるスキルアップを目指す人にとっても価値のあるイベントです。

2. 事前準備

AWS GameDayに向けて、社内では事前に勉強会を複数回開催しました。普段からAWSを使いこなしているメンバーも多いですが、それだけではカバーしきれない知識やスキルを補うため、特定の技術領域にフォーカスした学習の場を設けています。

勉強会の内容

GameDayの特性を考慮し、以下のようなテーマで勉強会を実施しました。

  • AWSの実践的な運用スキル強化: IAMの適切な設定、CloudWatchによる監視、障害発生時の対応フローなど。
  • 普段業務で利用しないAWSサービスの基礎知識の習得: AWSのマネージドサービスや、普段の業務では触れる機会が少ないサービスの基本的な使い方を学習。特に、可用性向上やコスト最適化に関するベストプラクティスについて議論し、実際の運用にも活かせる知見を深めました。

この勉強会では、AWS GameDayに向けた実践的なスキルと知識を深めました。議論や演習を重ねることで、普段の業務では見落としがちなポイントや、より効果的なAWSの活用方法を学ぶことができたのも大きな収穫です。また、実際にAWSのサービスを触りながら進めることで、知識が定着しやすくなりました。特に、業務であまり使わないサービスについては、参加者同士で情報を共有しながら学ぶことで、理解の幅が広がったのも良かった点です。


3. GameDayの概要

ルールや進め方

議論が白熱するチーム

AWS GameDayは、チームごとにスコアを競い合う形式で進行しました。トラブルに対応しながら自チームのシステムを安定稼働させることでスコアが加算され、他チームから自チームのサービスを多く利用してもらうとさらにポイントが伸びていく仕組みでした。

また、ゲーム性を高める要素として、他のチームのシステムをダウンさせることで他チームのスコアを減点するといったことも可能でした(!)。 技術力を試すだけではなく、戦略的な判断やチームワークも重要になっていました。

当日の取り組み

思わずチーム全員で1つの画面を覗き込んでしまうシーンも

GameDay当日は、用意されたシナリオに沿って、システムを運用・管理しながら課題をクリアしていきました。 最初はチームごとにシナリオの内容を確認し、どのように進めていくか方針を決めるところからスタートしました。

突発的なトラブルに対応し、システムが動作しなくなった原因を突き止め、適切な設定を見直し、復旧させるまでのプロセスを素早く実施することが求められました。 チームで役割を分担し、ログの分析やアクセス権の調整、負荷のかかっているリソースの管理などを行いながら、効率的に対応を進めることで問題を解決していきました。

また、スコアを伸ばすためには、単に問題を解決するだけでなく、より最適なアプローチを選ぶことも重要でした。 例えば、システムの安定性を高めるための設定を事前に施しておくことで、トラブルが発生しても影響を最小限に抑えられるよう工夫しました。

リアルタイムでスコアが更新されるため、他のチームの進捗を意識しながら作戦を立てるのも面白いポイントでした。 他のチームがどのようなアプローチを取っているかを分析し、必要に応じて戦略を変更することで、より有利に進めることができました。

こうした一連の取り組みを通じて、AWSの知識だけでなく、チームで協力しながらシステムを運用していく上での判断力や適応力も鍛えられる良い機会になりました。


4. 成果と学び

授賞式の様子

参加して気づいたこと

GameDayに参加してみて感じたのは、AWSを普段から業務で使っているつもりでも、まだまだ知らないことが多いということでした。 ある程度の知識があると思っていても、実際に手を動かしてみると、知らなかった機能や設定、ベストプラクティスに気づく場面が多くありました。

もう一つ印象的だったのは、社内にAWSに関心のある人が想像以上に多かったことです。GameDayに参加することで、普段の業務ではあまり関わらないメンバーとも技術的な話ができ、新たなつながりが生まれました。

さらに、今回のGameDayで得た知識や経験を業務に生かすのはもちろんのこと、今後のAWS認定資格の取得やスキルアップのきっかけにもしていきたいところです。


5. まとめ

集合写真

AWS GameDayに参加したことで、AWSの技術を実践的に学ぶ機会となりました。普段の業務では触れないようなシナリオに取り組み、技術力だけでなく、チームワークや柔軟な対応力の大切さを改めて実感しました。

AWS GameDayは、技術を学ぶだけでなく、チームで協力しながら楽しめるイベントでもあります。初心者の方でも、事前の勉強会などに参加することで、ある程度問題に着手できる下地を作ることができるはずです。他のパブリッククラウドを触ったことがあるけれど、AWSを触ったことがない方でも、これらの勉強会に参加することで、AWSの勉強を始める足掛かりになると思います。まだ参加したことがない人にも、ぜひ挑戦してもらいたいと感じました。

SOMPOグループでは、今後もAWS GameDayを定期的に開催していく予定です。 グループ一丸となってクラウド推進を進めて行きます!